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疾患の紹介

疾患のご紹介

こんな症状ありませんか?

ちょっとした症状が、大きな病気につながる危険もあります。
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内科系疾患

発熱

 

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風邪などの病原菌、ウイルスが体に入り、体の防衛機能(免疫)が働くとき発熱します。発熱の原因は通常風邪などの感染症ですが、それ以外に膠原病などの炎症、さらには、各種癌でも発熱します。発熱は感染症の原因を診断治療するのが原則です。 40℃ 以上の高熱の場合、または発熱以外に頭痛、呼吸困難、腹痛を伴う場合、髄膜炎、肺炎、胆嚢炎など重篤な病気も考えられるので、早急な医療機関受診が必要です。

肺炎

発熱、咳、痰が一般的で風邪に似ています。重症化すると呼吸困難を生じます。高齢者では、これらの症状が目立たず意識障害や全身倦怠感が主なこともあります。マイコプラズマ肺炎では痰が少ない頑固な乾いた痰が特徴です。

髄膜炎

脳のウィルス、細菌による感染症です。

尿路感染症

尿路である尿道、膀胱、尿管、腎臓に病原体が侵入し炎症をおこす病気
<症状>
発熱
排尿回数が増える
排尿痛
<診断>
尿検査で尿中の白血球、蛋白を調べます。
血液検査で炎症反応を調べます。
<治療>
原則として、入院して抗菌剤の点滴をします。
軽症では、抗生剤の内服で経過をみます。
 
 

内科系疾患

貧血

 

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  血液中の赤血球や、赤血球内にあり酸素を運搬するヘモグロビンが減少した状態です。貧血の原因の多くは鉄分不足による鉄欠乏性貧血ですが、他に胃癌手術後でおこる悪性貧血、免疫異常による貧血、骨髄で血液が作られにくくなる再生不良性貧血などがあります。これらは、原因に応じて適切な薬物治療をおこないます。早期な治療が求められるのは、胃や腸の潰瘍、癌からの出血で、早急に出血部位を確認する胃や腸のカメラが必要となります。また、婦人科疾患の月経過多、腫瘍疾患も考えなければなりません。また、内臓疾患、特に肝臓、腎臓、膠原病、感染症、癌による貧血もあり、詳しい検査が必要です。
 
< 原因 >
1. 赤血球ヘモグロビンを作れない 
1) 赤血球成熟に必要なビタミン B12 不足による悪性貧血 
 胃切除手術後の人は元々胃から分泌されていた食物中のビタミン B12 を体内に吸収する内因子がなくなってしまうため、体内のB 12 が不足します。
2)  鉄欠乏性貧血
 鉄摂取不足 ダイエット 妊娠
3)  赤血球を生産する骨髄の異常による再生不良性貧血
4) 腎臓病
5)  悪性腫瘍などで正常な赤血球ができない。
2. 赤血球やヘモグロビンが出ていく消化管出血 月経過多
3. 赤血球やヘモグロビンが壊れてしまう溶血性貧血 肝硬変
< 症状 >
めまい 息切れ、倦怠感、易疲労感、味覚障害
< 診断 >
(1) 血液検査
 赤血球数、ヘモグロビン、赤血球の平均容積値から小球性低色素性 正球正色素性 大球性正色素のいずれのタイプに当てはまるか調べます。
(2)  血液中の鉄量、貯蔵鉄、総鉄結合能の測定
 
< 治療 >
  1. 鉄欠乏性貧血は鉄分を補充します
  2. ビタミンB12不足による悪性貧血はビタミンB12の補給をします
  3. 再生不良性貧血、溶血性貧血は、ステロイド、免疫抑制剤の内服
  4. 腎性貧血 エリスロポエチン注射
  5. 消化管出血 出血源の特定後、原因の治療をします

 


内科系疾患

糖尿病

 

疾患のご案内

 
食物は、胃や腸の消化液で分解され、その中の糖分が腸から吸収され血液に入ります。食後で血液に入った糖(血糖)の濃度が上がると、通常は血液中にインスリンが出て、肝臓や筋肉に貯蔵されますが、このインスリンの働きが悪くいつまでも肝臓や筋肉に取り込まれず、血液の糖濃度が下がらないのが糖尿病で、その結果、尿にも糖が漏れてきます。空腹の血糖値が126を越えると、また、空腹でない値が200を越えると糖尿病と診断されます。
また、糖尿病の指標であるHbA1cは、ここ1~2ケ月の血糖値とよく反映しますが、6.2を越えると境界型で、6.5を越えると糖尿病と診断されます。HbA1c7.0を越えると高い糖濃度が1~2ヶ月続いた状態を示し、この高血糖が動脈壁を損傷、動脈硬化を引き起こします。この動脈硬化が、脳卒中、心筋梗塞、さらには、慢性腎臓病をひきおこすのです。腎臓病で透析をうける原因の多くはこの糖尿病です。過食、肥満の予防、運動が基本で、有効な糖尿薬も沢山あります。
糖尿病は、自己免疫反応のため、すい臓でインスリンが作られない1型と、生活習慣と関連する2型に大別されます。
< 原因>
1 型 糖尿病
自己免疫反応または遺伝的要因
2 型 糖尿病
遺伝的要因に加えて食習慣の乱れ、運動不足
< 症状 >
多飲、多尿、口渇、易疲労感といわれますが、初期はほとんど無症状です。糖尿病のコントロールが長期にわたって悪いと下記の症状を発症する危険があります。
(1) 糖尿病性腎症:重症化すると透析が必要となります ( 細小血管症 )
(2) 糖尿病性網膜症による視力低下 ( 細小血管症 )
(3) 糖尿病性神経障害:足の知覚障害から足の壊死も生じます ( 細小血管症 )
(4) 動脈硬化による脳卒中、心筋梗塞、足の動脈閉塞をおこします ( 大血管症 )
< 検査 >
血液検査
血糖、空腹時は 126  食後も 200 を超えると糖尿病
HbAlc は赤血球のヘモグロビンに結合した糖のことで、過去 1 2 ヶ月の平均血糖値を反映しますが、 6.2 を超えると境界型、 6.5 を超えると糖尿病と診断され、 7.0 を超えると糖尿病合併症のリスクが高くなります。

Cペプチド

血液中のインスリンの分泌量とよく相関します。
<治療>
食事療法
運動療法(有酸素運動が有効)
薬物療法

  1. 糖の腸からの吸収を遅らせるα.グルコシダーゼ阻害薬
  2. インスリンの分泌を促進するインクレチン関連薬
  3. インスリンの働きを改善、肝での糖新生をおさえるビグアナイド剤
  4. 腎臓での糖再吸収を阻害するSGLT2阻害薬
  5. インスリンの投与

 

内科系疾患

高血圧症

 

疾患のご案内

 
収縮期血圧140mmHg以上、拡張期90mmHg以上が長く続くことを高血圧症と呼びます。 家庭で血圧を測定するには、起床後1時間以内か、就寝前1時間以内に測定しますが、起床後の血圧が高いのが一般的です。病院で測定した血圧は、家庭より高いことが多く、これを白衣高血圧と呼びます。家庭での血圧が日頃の血圧をより反映しているので、診療により役立ちます。高血圧が長く続き、さらに糖尿病、高コレステロール血症を合併すると、脳、冠動脈、大動脈の動脈硬化が進行し、脳卒中、心筋梗塞、心不全や腎不全をおこします。
 
< 原因 >
(1) 遺伝的要因
(2) アルコールのとり過ぎ
(3) 塩分の過剰摂取
(4) 肥満
(5) 腎臓病 ( 腎実質性 腎血管性 )
(6) 運動不足
(7) ストレス
(8) 喫煙
(9) 内分泌性高血圧 ( 原発性アルドステン症 クッシング症候群 )
< 検査 >
尿検査     
血液検査:各種血圧作用ホルモン、腎機能を調べます。
腹部超音波検査、腹部 CT で、ホルモン生産腫瘍の有無を調べます。
< 生活上の注意 >
(1) 塩分制限 ( 一日摂取量 6 7 g以下 )
(2) 体重のコントロール
(3) 野菜・果物を積極的にとること( 果物の過剰摂取がカロリー増加につながることがあるので注意)
(4) 運動(一日 30 分以上、定期的に有酸素運動をおこなうこと)
(5) アルコール減量
< 薬物療法 >
(1) 降圧剤
(2) 内分泌性高血圧で、副腎 ( 腎臓のそば ) に腫瘍ができた場合は、これを取り除きます。
(3) 腎血圧性高血圧症では、腎臓にいく動脈が狭くなっている場合があります。
この狭窄をカテーテルで広げることで高血圧が改善することもあります。