物忘れ

物忘れは、日常生活に支障をきたす認知症と、支障をきたさない軽度認知障害がありますが、近年、軽度認知障害から認知症への移行が問題視され、早期診断、治療で、認知症への移行を遅らせる可能性が注目されています。

認知症の原因の多くは、アルツハイマー型ですが、幻視、パーキンソン症状が特徴的なレビー小体型をはじめ、脳出血、脳梗塞の後遺症、アルコール多飲などもあります。また、うつ病でも認知症に似た症状を示すことがあるので注意が必要です。

一方、脳の中にゆっくり血液や脳脊髄液が溜まる慢性硬膜下血腫や水頭症なども認知力障害となり、この場合歩行障害を伴うことも少なくありません。この病気は、完治する事も多く、認知症を疑ったら是非一度はCT、MRI検査をして下さい。

アルツハイマー型認知症

<症状>

徐々に進行する記憶、認知力低下で、本人の症状の自覚は乏しい事が多い。

<診察>

認知機能検査(長谷川式 MMSE)などで認知力を評価しMRICTなど画像検査でその原因を調べます。

<治療>

本人が快適に暮らし、家族の負担を軽くするのが目的となります。

非薬物療法

  1. 家族や友人とのコミュニケーション、会話
  2. 過去の玩具、仕事の道具など使って昔をふりかえる回想法
  3. 歌う、笑う、デイサービスの利用

薬物治療

病気の進行を遅らせる抗認知薬

レビー小体型認知症

<症状>

  1. 認知力障害
  2. 動物、人がはっきり見える幻視
  3. レム睡眠行動異常症;睡眠中大きな声で暴言をはく 暴れる
  4. 動作緩慢 歩行障害などパーキンソン病に似た症状

<治療>

抗認知薬(抗コリンエステラーゼ)

慢性硬膜下血腫

頭部外傷後13ヶ月を経て、ゆっくり脳の表面に血がたまる病気で、局所麻酔で血液を排除すれば完治可能です。

水頭症

脳の中にゆっくりと脳脊髄液がたまる事で脳を圧迫する病気。原因は、くも膜下出血、外傷のこともありますが、原因不明のこともあります。

<診断>

CTMRI検査・脳脊髄液排除試験

<治療>

シャント手術で、脳脊髄液の排除をはかります。