下痢

口から入った食物は、胃、小腸からの消化液で分解され栄養として体に吸収されます。このうち、1日の飲水量が2リットルとすると消化液は7リットル合わせて9リットルの水分が腸を通りますが、このうち99%が腸で吸収され、残りの1%が便となります。下痢の原因は、暴飲暴食など口から入った食物が多すぎる場合と、食中毒、感染性下痢など、腸からの分泌物、滲出物が多すぎる場合などがあります。下痢は、食中毒や細菌、ウイルス感染などで発生した腸内の毒素、異物を排出するもので、容易に下痢薬で止めるのも良し悪しです。むしろ、下痢でおこった脱水を治すことが肝要です。

下痢をおこしている場合、腸の安静のため、絶食は基本ですが、飲水可能ならミネラルを含んだ水分の補給をおこない、補給が十分でなければ点滴が必要となります。激しい下痢、高熱、腹痛と伴う下痢、水分が取れない場合、便に血が混じる場合は早急な医療機関受診が必要です。また、原因不明の下痢が長く続く場合は、大腸癌、潰瘍性大腸炎などの病気も考えられますので、医療機関に相談してみてください。

<原因>

(1) ウィルス性、細菌性腸炎

 ウィルス性では、ノロウイルス、ロタウイルス、細菌性では加熱が不十分な食品摂取による大腸菌、サルモネラ菌です。

(2) 薬剤性下痢:抗生剤によって腸内細菌のバランスが崩れます。

(3) 過敏性腸症候群

(4) 大腸ポリープ、大腸癌

(5) 潰瘍性大腸炎、クローン病

<症状>

  1. ウィルス性、細菌性腸炎;下痢とともに腹痛、発熱
  2. 過敏性腸症候群;腹痛、下痢と便秘を繰り返す
  3. 大腸ポリープ、大腸癌;血便、下痢、便が細くなる
  4. 潰瘍性大腸炎;下痢、腹痛、発熱、血便

<日常生活上の注意>

  1. 基本絶食です。飲水が可能なら、白湯、ミネラルウォーター、スポーツドリンクで少しずつ水分補給を始めます。その後、胃腸を休める為、おかゆ、すりおろしのリンゴ、野菜スープから、食事を開始します。
  2. ストレス過多:休養、リラックスする時間をつくります。十分な睡眠を取ります。