貧血

血液中の赤血球や、赤血球内にあり酸素を運搬するヘモグロビンが減少した状態です。貧血の原因の多くは鉄分不足による鉄欠乏性貧血ですが、他に胃癌手術後でおこる悪性貧血、免疫異常による貧血、骨髄で血液が作られにくくなる再生不良性貧血などがあります。これらは、原因に応じて適切な薬物治療をおこないます。早期な治療が求められるのは、胃や腸の潰瘍、癌からの出血で、早急に出血部位を確認する胃や腸のカメラが必要となります。また、婦人科疾患の月経過多、腫瘍疾患も考えなければなりません。また、内臓疾患、特に肝臓、腎臓、膠原病、感染症、癌による貧血もあり、詳しい検査が必要です。

<原因>

1. 赤血球ヘモグロビンを作れない 

1) 赤血球成熟に必要なビタミンB12不足による悪性貧血 

 胃切除手術後の人は元々胃から分泌されていた食物中のビタミンB12を体内に吸収する内因子がなくなってしまうため、体内のB12が不足します。

2) 鉄欠乏性貧血

 鉄摂取不足 ダイエット 妊娠

3) 赤血球を生産する骨髄の異常による再生不良性貧血

4)腎臓病

5) 悪性腫瘍などで正常な赤血球ができない。

2. 赤血球やヘモグロビンが出ていく消化管出血 月経過多

3. 赤血球やヘモグロビンが壊れてしまう溶血性貧血 肝硬変

<症状>

めまい 息切れ、倦怠感、易疲労感、味覚障害

<診断>

(1) 血液検査

 赤血球数、ヘモグロビン、赤血球の平均容積値から小球性低色素性 正球正色素性 大球性正色素のいずれのタイプに当てはまるか調べます。

(2) 血液中の鉄量、貯蔵鉄、総鉄結合能の測定

 

<治療>

  1. 鉄欠乏性貧血は鉄分を補充します
  2. ビタミンB12不足による悪性貧血はビタミンB12の補給をします
  3. 再生不良性貧血、溶血性貧血は、ステロイド、免疫抑制剤の内服
  4. 腎性貧血 エリスロポエチン注射
  5. 消化管出血 出血源の特定後、原因の治療をします